実用的とかわいいと。ボランティア奮闘記。

赤毛のアン』も、初版から100年ちょっとが経って、いささか古めかしくなっても良い頃だけど、いまだに現役感を維持しているように思う。
プリンスエドワード島聖地巡礼をする日本人はシーズンになればまだまだ相当な数がいるそうだし、私だって行けるものなら死ぬ前に(とほほ)一度は足を運びたいと思っている。

赤毛のアン 赤毛のアン・シリーズ 1 (新潮文庫)

赤毛のアン 赤毛のアン・シリーズ 1 (新潮文庫)

アンが古びない原因のひとつだと私が思うのが、アンの示す価値観が基本的に現代まで引き継がれているということである。

はじめてアンがマリラから3着の服をもらう場面。
『実用的で良い服だ』というマリラに、アンは感謝を示しつつ「かわいくない」と不満を漏らす。
この「かわいい」へのアンの感受性は100年後の今日でも、われわれの身近な生活の中に、たとえば携帯やスマホの製品開発のなかに生きている。

公共図書館も、ビジネス支援的方向などで実用的なバージョンアップを目指すマリラタイプと、図書館をかわいく的な心地を重視したアンタイプ(某氏の図書館に暖炉をこのような方向に含めることもできよう)と、双方の取り組みがある。

ということで実用性に欠けた私の取り組み。


ククク、まあまあかわいいでしょう?

職場とは別の近所の図書館で、いわゆる地区センター式の複合施設の一角にこじんまりとした図書館があるというスタイル。
ただ私が利用するのは図書館だけなので、私としては図書館の花壇という位置づけなのだが、図書館のスタッフって外に出てくることはあまりないので、施設管理系の職員とは顔見知りになっているのだが図書館のスタッフと話をする機会はこれまでなかった。
ところが先日、雑草取りなどをしていると、図書館スタッフのかたがやってきて、「利用者の方も大変喜んでいます」ウンヌンというありがたいお言葉。
「一人図書館をかわいく運動」あるいはフラワーテロリズム?が、一定の成果を上げたと言ってよいだろう。
ククク。