『ムーンレディの記憶』
おおむね児童文学は、子供が主人公の作品であれば、その年齢がまた、読者の年齢でもあるという、シンプルな見立てが存在する。
もちろんベルヌの『海底二万マイル』などはそもそも大人の冒険物であるから、この見立ての適応外で、あるわけだが。
さてカニグズバーグの最新作が、翻訳出版された。
『ムーンレディの記憶』
- 作者: E.L.カニグズバーグ,E.L. Konigsburg,金原瑞人
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2008/10/17
- メディア: 単行本
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登場する子供たちはアメリカの6年生。
悩ましいのは、この本は、日本の6年生には難しすぎるのではないかということだ。
図書館が、教育機関としての側面を持ち、しかも児童サービスに重点的に力を入れ続けながら、6年生が主人公になる本を読めない6年生を生み出してしまったということは、どこかに改善の余地があるということではないだろうか。
もちろんいささか難しい本ではあるのだけれど。
この本は。
『ミステリアス エッジ』でも良かったかな、邦題。
原題は
『The Mysterious Edge of the Heroic World』