図書館の五原則。 その考察1
現在の公共図書館を考えるとき必ず引き合いに出されるのが、ランガナタンの五原則である。
その第2原則が、
A Every reader his or her book.
本はすべての人のためにある。または、すべての人に本が提供されなくてはならない。
あるいは???
B Every reader, his book.
いずれの読者にもすべて、その人の図書を
である。
ネットで調べる限り、どうやら二通りの言い回しをランガナタンはしたのでしょうか???
また、東京の図書館を良くする会では
≪それぞれの人に、その人にとって必要な資料を--S.R.ランガナータン≫
という文章が掲げられているけれど、これはBの英語の翻訳なのかしら、それとも別の言い回しの翻訳なのかしら。
私が習った限りでは、Bの英語だったのですが、Aの言い回しを使ったことも、ランガナタンにはあったのでしょうか。
それにしてもBの英語なら(ある意味Aの英語だって)、ほぼ中学二年生のレベルで翻訳可能だと思うのだけれど、日本語の言い回しにいくらか(そして決定的な)ずれがあるのは悩ましい。
私としては、Bの英語を
『あらん限りの読者に、その人の本を』というふうにシンプル?に訳して、話を進めていきたかったのだが、なにやらいきなりつまづいた感じでもある。
まあ、時間はたっぷりあるのだし、今日はこのへんで。