海へでるつもりだったんだが。あるいは、クラウン→カローラ→カブ

11月一杯で、仕事を辞めるはずだったのだが、なんだかんだで今も図書館に通っている。
職場で堂々じゃなくて労働問題が起こって、一人プチ労働争議で、首をかけたのだが、要求は認められなかったにも関わらず、同僚の引き止め(辞めなかったら、〇〇さんを膝に乗っけさせてあげる)に屈して、仕事を続けている。しかもだれも膝に乗ってはこない。

仕事をやめて、今月から、晴れてフリーの身になって図書館なぞについて、考えたことをまとめて書くつもりだったのだが、企画はまたしても倒れた。
そこでぼんやりと考えたことをぼんやりと書きとめておこうと思う。

「直営でやっていけるところは直営で」
「会社はきちんと選ぼう」

図書館への民間導入は、つまるところ、クラウンの値段でカローラを売るのはやめにして、カローラカローラの値段でというあたりが、ひとつのモチーフではなかったかと思う。それを私は支持するけれど、カローラの値段でカブ(原付バイクとしては傑作車ではあるけれど)を売りつけられるとすれば、あらためて利用者として著しく不満をもつだろう。

まだ日の浅い公共図書館への民間会社導入であるが「ダメ会社」という烙印を押されて、図書館業界から撤退を余儀なくされた会社がどれだけあるだろう。スクラップアンドビルドこそ市場原理の良いところで、淘汰圧力がかからないようでは民間導入の意味もない。さしあたり現存するダメな会社が業界から姿を消したあたり(第1氷河期)で、民間導入をするならするほうが良いように思う。もちろんクラウンの値段でクラウンのサービスを提供し、それが市民に支持されるのなら(そしてそれが経済的に可能なら)、それが一番だとも今は思ったりもする。

それはそれ。
私は末端スタッフとしてよりも、花壇ボランティアとして図書館とかかわってきた期間のほうが長い。
むかし行きつけの図書館の花壇があまりにみすぼらしく、かつ、誰からも目をかけてもらえずにいるのに心打たれて、発作的にミントなぞを植えこみ、いつの間にか、ほぼ公認の完全自腹花壇(自主管理花壇『変態』と名付けた)ボランティアである。別の図書館のカウンターに立ち始めたのはそのあとなのだ。仕事を辞めるのが現実味をおびたとき、再びボランティアオンリーに戻るのだという思いがした。
そして12月。ちょうど、冬の園芸シーズン(剪定やら寒肥やりなど)に突入したので、オフの日は花壇に足を運ぶ。(それ自体が現実逃避の傾向をもつことは否めないけれど)
先日、ピートモスなど土壌改良資材をまとめて8000円ほどネットショップで購入した。このところそれをせっせと花壇にすきこんでいる。
ピートモスは6CUとかいうビッグサイズのもの。カンガルー便のお兄さんでさえ、一人で2階へ運べなかったという巨大さである。

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このピートモスを使い切るまで私のプチ幸福感は持続されるであろう。
この薔薇は『オフェーリア』。去年植えたもの。とても良い香りがする。
今年も薔薇は咲き続けた。