クリスマス シーン

クリスマスシーズンを迎えて、クリスマス系の本が図書館に並ぶ時期が来た。
こういう時はどうしてもクリスマスの話がメーンになる(それこそ、タイトルにクリスマスやサンタが使われるような)そんな絵本が選ばれる。

一方で、クリスマスがワンシーンとして描かれる、そしてそれが印象に残るような本というのもある。

大草原の小さな家 ―インガルス一家の物語〈2〉 (福音館文庫 物語)

大草原の小さな家 ―インガルス一家の物語〈2〉 (福音館文庫 物語)

マルベリーボーイズ

マルベリーボーイズ



渋くクリスマス気分を味わうにはこの辺りが私のおすすめです。

大草原の小さな家はもう有名なシリーズですね。シリーズの中にクリスマスのシーンはいくつかあったと思うけれど、『大草原の小さな家』が一番グッとくる。

『マルベリーボーイズ』はそれほど有名な作品ではないかもしれませんが、このところ書かれた本の中では、とても良いものだと思います。
イタリアからアメリカへたったひとりで、「移民」することになった少年の話です。
中盤までは暗く悲惨な話が続きますが、あるきっかけで、ぐっと気分は上昇していきます。最後にまた大きな悲劇が起きて、その後のエンディングがクリスマスの頃ということになります。しんと染み入るような美しいシーンです。