市民図書館の現状

西東京市の図書館が、19年度の事業概要をPDFファイルで公開している。
http://www.library.city.nishitokyo.lg.jp/a_jigyou/h19/jigyouh19.html
これが結構興味深い情報になっている。
情報発信センターとしての公共図書館の正しいありようだと思う。

たとえば、市民一人当たりの年間図書館費が2千9百6円。
多いのだか、少ないのだか、直感的には見当はつかないが、さしあたり公共図書館無料貸本屋であるという批判が、間違っていることだけは、示されていると思う。
基本的に年会費3千円の有料クラブ?なのである。
4人家族だと毎月千円納めて、利用していることになる(ファミリー会員ってやつか?)。
いわゆるジムスタイルのスポーツクラブに比べればずば抜けて安いが、有料クラブであることには変わりがない。
なんというか、これはもう利用しなきゃ損だ。利用しないということは、お金をどぶに捨てているのと変わらない。

ところが、登録率(市内在住個人登録者数÷市人口)は21.6パーセント。
つまり5人に4人は、図書館をまるで利用しないか、時折、足を踏み入れるとしても、1冊の本も借りることはないということである。
つまり五人に四人は、お金をどぶに捨てている……

逆に言えば、市民図書館は、5人に4人の市民にお金をどぶに捨てさせているという状態を放置してきたと言ってもいい。
このあたりから、改善をはじめてもいいのではないか。
そんなことを少し思った。