有楽町駅は長い、おおむね人生も、夜も

近所の市民センター(注1)のひとり花壇ボランティアとして、サツキの植え替えを済ませてから、U40会場のある有楽町へ。
このところ夜になると急に冷え込んでくるような気がしていたので、Tシャツの上にセーター、その上にパーカーを着込んで出かけたのだが、電車の中は暑いのでパーカーを脱ぐ。
地下鉄に乗り換えたらもっと暑かったし、お店のなかはもっと暑いかもと考えて、セーターを脱いで、バッグにしまう。有楽町についてパーカーを着て地上に出たらちょうど良いころあいだったので、衣服選択の方向性は間違っていなかったのだが、出口を間違えていて、すぐに迷子になる。
10分ほど歩いて、あらぬ方向に進んでいると気づき、小走りに駅に戻る。キオスクのおばさんに、情報提供を求めると「有楽町駅は長いのよ」に始まる丁寧な回答を得る。時間に遅れるのは好まないので、走って、会場まで。もう汗まみれ、汗が引くまでパーカーも脱ぐ。とほほ。(小沢健二にそういうビデオクリップがあったな)

で、会場はもっと熱かった。あれが若さというものかしら。

それはそれ、Hさんという年配(Over60)のかたが、心細げな私を目ざとく見つけてくれて(長きにわたる図書館員生活で手に入れた「眼力」(注2)というものか)、相手をしてくれる。

Hさんに誘われて、本物?のU40のかたと、ガード下へ。
まさにひとりの図書館員の「生き様」というようなHさんの話を3人で聞かせてもらう。私はいわゆるコッテリした図書館員が好物なので、焼酎の水割りがすすむ。
一方若きKさんの、若い世代が直面している問題や、それに対するアプローチの話も熱があって聞き応えがあった。
西武池袋線、最終の準急にも間に合って、無事に帰れたし、実に良い1日でした。
サツキにも図書館にも美しい花が咲きますように。

ということで、事務局のみなさん、waterperiodさんに感謝。


注1
図書館を含む複合施設。一時期、ウツウツとその図書館に通いつめていた。そのうち花壇があまりにほったらかしなので、勝手に花なぞ植え始めた。そのうち非公式に公認?されるようになった。職員のかたと花の話をしたり、近所のおじいさんおばあさんが苗を分けてくれたりもするようになった。
注2
カウンターに立っているうちに、図書館に不慣れな人の発する気配のようなものが、じょじょに感じ取れるようになってきた。こちらから声をかけると、本を借りたいのだがとか本を探しているのだが、といった言葉が返ってくる。Hさんの眼力はそのように鍛えられたのではないかしら。

村上朝日堂はいかにして鍛えられたか (新潮文庫)

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