WEBOPACの使い勝手

ネット技術としての「PHP」について知りたくなって、本を借りるべく近所の市民図書館のWEBOPACで検索する。

[書名(タイトル)]と表示された欄に[PHP]と入力して、検索をクリックすると、いわゆる?「PHP研究所」系の本が大量にヒットしてしまう。

そのうちのひとつがこれ。

書誌番号  1006010061258
資料区分  図書
書名    愛をつたえた青い目の医者
副書名   ヘボン博士と日本の夜あけ
著者名   神戸 淳吉 著
叢書名   PHPこころのノンフィクション 5
出版社  PHP研究所
出版年月  198101
ページ   168P
大きさ   22cm

なるほどと思って、「help」で仕様を確認する。

関連する部分を取り出すと。

1-1.検索条件入力画面
書名   書名、副書名による検索ができます。

2-1.対象データの範囲
書名   書名、副書名、シリーズ名など

ピンポイントで検索したいと思っている人間に対して、あるしゅ、三段逆スライド方式になっている。
(いちおう「など」ってなんだよと、ツッコミはいれておく)

たぶんシステム開発当初、使い勝手のよさをめぐって、検討が繰り返されたあとで、この仕様に決まったのだろう、いろいろ大変だったんだなと思う。


それはそれ。
そもそも、データベースの検索自体に難しい要素はほとんどない。スポーツ新聞に欠かせないセリーグの打撃成績一覧の表を読み取ることができる人なら、誰でも簡単に理解できるものだ。

選手ごとに打率 得点圏 試合 打数 得点 安打 二塁打 三塁打 本塁打 とならんでいるだけ
 
1 ラミレス(巨) .3223  .315  144  577  66  186  35  0  31
2 内川(横)   .3180  .313  132  503  65  160  32  2  17
3 小笠原(巨)  .3093  .348  139  514  78  159  25  1  31


「打数」の欄に「577」と入れればラミレスが、「得点」の欄に「65」と入れれば内川が、「安打」欄に「159」と入れれば、小笠原がヒットする。
本塁打」の欄に「30本以上」と入力すると、ラミレスと小笠原がヒットする。さしあたりそれで十分のはずなのだ。

ああ、それなのに、近所の図書館の場合、「本塁打」の欄に「30本以上」と入力すると、勝手に「強打者」を探していると判断して、打率3割以上の選手もヒットさせてしまうのだ。
ああ、内川!なぜおまえの名前が!!!おまえは17本しか本塁打を打っていないだろ…。

さて。
とうめん図書館は、あまり気をまわさずに、1対1対応の検索システムをメインに用意したほうがよいのではと思う。
変化球よりも直球勝負。利用者を限定しない公共図書館こそ特にそうだと思う。そうして図書館も利用者も成長していくのだ。
まずは地固めから。


ps
ニューヨークの図書館は「夏目」で検索ができた。近所の図書館サイトを拡大調査したら「PHP」がきっとりと反応しないWEBOPACの図書館も結構あった。
おお、日本の夜あけよ。