臨時休館

《…そして、図書館は計画停電によって閉館することを避け、情報提供に努めてください。…》
ともんけんの中沢さんがウィークリーで書いていた。http://tomonken-weekly.seesaa.net/article/190475085.html

残念なことだが、勤務先の図書館は21日まで全館休館になってしまった。
地震後に臨時休館、日曜日は通常開館で、今日からの全館休館ということは、建物の損傷云々ではなくで、計画停電の影響ということだと思う。

計画停電の話を聞いたとき、現場で厄介なのは、オンライン化されている貸出処理だと思った。オンライン化以前を知らないスタッフには手書きの処理の知識もない。
こりゃ忙しくなるな、などと思っていたら、全館休館ということになった。
窓口の混乱を避けたいという自治体図書館中枢の現実的な判断だろうと推測する。

ただ、貸出処理の困難が即、臨時閉館につながったというのであれば、これは、公共図書館の存在意義といったことにつながってくることだと思う。
無料貸本屋」批判というのがあるけれど、貸出ができないから閉館ということであれば、みずからそれを認めるようなものではないだろうか。
事務的に貸し出し処理が無理なら、館内閲覧に限ってでも、とにかく開館だけはする、という判断があってもよかったと思う。
また、残念なことだが、こういうときにさっさと閉館してしまう場所が、『地域の情報拠点』にはなれまい。

被害の大きな地域の図書館関係者の困難がネットを通じて伝わってくる。
それぞれができることとして、開館が可能な地域では、開館して欲しいと私も思う。

この写真は去年のもの。
もうすぐ、バラの季節が来るはずだ。